富山妙子さんのこと レベッカジェニスン

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昨夜は京都のギャラリーヒルゲートさんでの夜話会
精華大学のレベッカジェニスンさんと萩原弘子さんお二人による
画家の富山妙子さんのお話があった。

私がまだ大学出てすぐのころ友人と上京して富山さんを紹介されて一緒に韓国の政治犯解放の集会に行ってその夜富山さんのところに泊めてもらったのでした。
池袋近くのこじんまりとした落ち着いたお家で床張りのアトリエには油絵や版画があり、インクの匂いをかすかに覚えています。

富山さんの一言一言が今でも心に残っています。
今年97歳になられる富山妙子さん

レベッカさんたちは富山さんと丸木俊さんご夫婦のことを
その共通する姿勢、交差点について話されました。
富山さんは丸木夫妻の作品の重要性についてコメントされて
丸木夫妻は原爆投下という恐ろしい出来事や犠牲になった人々を描いているが、それは戦争の「終わり」の表現といえる。しかし同時に原発の「始まり」でもあるというのだ

ヨーロッパでは当たり前にアートの中に戦争や、社会的メッセージを込めた作品も大きな美術館に展示され受け入れるが、日本では真正面から問題定義するような作品、作家は日本のギャラリーや美術界では枠外に置かれる。

富山さんは年配になっている私たちはこれから必死になって次の世代を育てなくてはならない!
今まで歴史から学んだことを伝えなければならないと。

富山さんのことを思うといつも背筋が伸びてしっかりしなくてはと
いつも励ましてもらえる気がします。

by nobukoueda | 2018-10-27 16:49 | 日々日記 | Trackback | Comments(0)

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