木津川アート
この作品の作家、植松美早さんのご案内のもとに、昨日はほぼ1日かけて奈良に近い木津川の展覧会に行ってきました。こちらは木津川市役所入り口の見上げたところにつるしてある布の彫刻といいましょうか。これは2階からの写真ですが、観客は作品を見上げた形でみることになります。その円錐形の中に木津川の伝統的な木綿(木津川木綿)などがただよっています。 これだけ数があると本当に力強く美しい作品でした。
この会場にはぬいぐるみを大きくしたようなパンダさんとか・・・コレが時々うごくのです!木津川の写真をスパイラルに展示してある作品とか置かれています。
この木津川アートの面白いところはこの市役所は新しいものですが、他に大きな鉄工所とか古い倉庫とか何百年も前の町屋での展示とかその空間そのものが歴史と重みと素材感漂っていて、各作家の作品と同時にその空間と両方がそぷごに響きあって生かされていることです。
よって、必然的にインスタレーション的作品がおおくなりますが
こちらは「少年少女科学クラブ」という作家さんの旧図書館全部を黒い紙で覆ってそのうえにびっしり無数の蛾(紙でできている)がくっついて、1,2箇所上のほうでバタバタと動いている。
こんな渡り廊下のある老舗の料亭も会場になっていて、通路の先に作品があり、実は時間ないのでお昼は車の中でコンビに弁当ですよ・・・なんていわれていたのですが、こちらの入り口でおいしいお弁当発見、急遽こちらでランチをいただくことに。
その後、加茂地区にも移動して伝統的な米蔵での展示、竹股桂氏、長谷川政弘氏など見ごたえある作品でしたが、写真撮影できず残念。
木津川ほとりでは音響彫刻といいますでしょうか、風がなびいてはじめて音が出る立体が並んでいました。
途中、医院が展示会場になっているところではカフェのように休憩できてなんととってもおいしいアップルパイとコーヒーとも100円にて感激、他に上狛エリアもまわって美しい夕焼け時間となって、本当に小旅行気分のアートめぐりでした。
しかし、アートを発見というより、この木津川の町並み、細い路地、昭和な家々を堪能する町並み発見という驚きのほうが勝つっていたかもしれません。本当に色々なスペース、場所を発見するスタッフ、展覧会場を管理するボランテイアスタッフさんと多くの人々の力で成り立っているようですが、この小さなまちがアートの力で一時でも活気に満ちているようでした。もう、今日までですが、きっとよいお天気たくさんの人たちでにぎわっていることでしょう。
さば寿司、うなぎとはも寿司、竹の入れ物がとても風情ありました。
柿はこの町いたるところでよく見かけました。よって、柿渋も多く生産されていたようです。
古い鍛冶屋さんの中も展示会場
ヘルメットの彫刻作品が展示されています。確かにスペースはユニークですが、場そのものが持っているほかの要素が強くそれが作品をよりよく見せる場合と・・・色々あり、難しいものと感じました。特に平面の絵画はある一定の明るさが鑑賞するには必要ですし、民家での展示はギャラリー以上の効果があるものには中々出会えません。
by nobukoueda | 2011-11-13 13:53 | 展覧会 | Trackback | Comments(4)
そうなの、土曜日は教室の日でもあるので無理かなあと、私もいけるかどうかわからなかったけど、一人では中々腰が重くなって知らないところは行けないものですよね。また次回はぜひともです。
こちらでは見たことがありません。役所ってどこも同じで無味なので
こうやって誰もの目に触れられるところでの展示っていいアイディア
だと思います。蛾もこう表現されると、概念も変りますよね。
最近はこのような町お越し的な感じで色々ギャラリー以外の場所の展示が多いですが、東京は沢山あるからかえって分からないかも知れませんね。