アクセスビューのワークショップ

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京都で活動しているアクセスビュー
それは目の見えない方がいろいろな形で美術に接する機会を見える人とともに作り出すワークショップ
今回は銅版画の体験
私も大好きな版画なので一緒にサポーターとして参加
ドライポイントという直接銅板に彫っていく技法
これは目が見えなくても触ってその線を確認できるので手でみることできて大変適している技法
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それぞれサポーターの方が隣について全体みながらどうなっているか、わからないときサポートします。
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ほれたら隣のスタジオでインクもりです。
インクをしっかりつけたら、今度はそれを寒冷紗という布で拭き取ります。
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そして、水で湿らした版画紙を版の上にのせてプレス機ですります。
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私の担当のTさんはとても手際が良くてどんどんすすめられて感心。
まず、どんなものを描くかはこちらの先生のスタジオの前がすてきな自然なお庭にしつらえてあり、そこで木々にふれてたくさんの新芽に感激、樹の新芽とこのスタジオの入り口へのカーブしている道を表現、
Tさんは少し歩いただけで砂利の石の様子、枝枝のようす、葉っぱの形、空間の距離の把握など
しっかり、感じるものはちゃんとみている。

最後はみんなで作品を飾って鑑賞会
いろいろなお話がきけてとてもよかった。
実はこの日は私は眼鏡(ごめん、シルバーグラスですが)わすれて、細かいところは完全にTさんたちとかわらなかったので、たいしたお手伝いもできなかったかもですが、モノを見るということは、視力だけではない力が鋭く働いてはじめてモノを感じていると、視力だけに頼っていると、あるいはみているようでほんとうは何も見ていなかったということがよくわかりました。
 5つの作品ができあがり、どれもそれぞれ個性豊かで驚きました。

帰りはこのワークショップの代表格の光島氏の個展が一乗寺のwoodnoteというカフェで開かれていてみんなでコーヒータイム。
細いラインテープで描かれている作品はとても軽やかでさわやかで心惹かれるものでした。

by nobukoueda | 2010-02-15 10:00 | ワークショップ | Trackback | Comments(8)

Commented by woodstove at 2010-02-15 12:52
nobukouedaさん こん**は~。。。
 同感です。健常者であっても、きちんと見てるようで見ていない事
が多いと思いましたよ。
Commented by nobukoueda at 2010-02-16 10:28
>woodstoveさま
 いつもありがとう。
悲しかったのは、これは何の木?とか言われてもほとんど答えられなかったことです。わが一般教養のレベルの低さにおどろきました^^;見えるものを言葉で表現することはなかなか難しいことでした。
Commented by YuccaR at 2010-02-16 10:58
アクセスビューとは初めて聞きます。nobukoさんの勉強で、新しいことを教えていただきます。
Commented by nobukoueda at 2010-02-16 20:10
>YuccaRさま
 光島さんについて以前お話ししたこともあったとおもいますが、美術館の鑑賞会などいろいろされていますよ。
とても楽しかったです。
Commented by at 2010-02-18 23:32 x
ドイツで生まれて、数年前から行われている『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』という催しがあります。
一条の光も無い暗闇の中で、五感が起きていく感覚を味わう事ができます。
ナビゲーターは全盲の方。

顔の前にかざした自分の手も見えない中を、5-6人のグループで、
暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。

街なかの危険を体験するために『アイマスクをして街路を歩く』という体験とは全く違うものです。
暗闇の中で、誘導してくれる全盲のスタッフは、優れた感覚を持つ優秀なナビケーターでした。
目からウロコの体験ができました。
Commented by nobukoueda at 2010-02-19 10:03
>頼さま
 今、ダイアログ・インザ・ダークというものをネットで見て知りました。もう、ずいぶん前ですが、暗闇の中でいろいろな彫刻を体験するワークショップありましたが、一人一人順番に廻っていくということで、なにか、誘導してくれる人(視覚障害の方)がいるわけではないのただ、自分で五感でまあ、触覚で作品を見るということでしたが、その体験は今でも鮮明に記憶に残っています。視覚障害の作家の光島さんのワークでマスクをして触覚絵本を作るのはしたことありおもしろかったですが、このグループは一度体験してみたいですし、できたらもっといろいろお話伺いたいものです。京都でもできたらいいなあ~
 すばらしい情報ありがとう。
Commented by at 2010-02-19 14:57 x
アクセスビューの話が出たので、お話しできて良かったです。
時々レイアウトを変えたりするので、過去2度参加しました。
特に初めての参加で、自分の視覚と五感と意識が、リニューアルされたような新鮮な衝撃を受けました。
なんと普段、特に視覚に頼って生きていることか、むしろこちらが、五感障害ではないかと思います。
暗闇トークセッションもありました。(茂木健一郎氏×バースセラピスト・志村季世恵)
視覚障害者の働く場として常設化を目指していましたので、東京で通年の開催は、本当に良かったと思います。
参加料も高いのですが、絶対に高くない!と、茂木さんも大絶賛でした。
Commented by nobukoueda at 2010-02-19 21:45
>頼さま
 東京ではよくワークショップのような形でやっているようですね。暗闇トークセッションというのも面白いですね。そうそうたるメンバーでとても興味深いです。
 京都でも何かいつか面白いことできたらとも思います。まずは一度機会あれば調べて参加してみるのがいいですね。アクセスビューの方は知っているかもしれませんね。東京にはギャラリーTOMという、触れて鑑賞できるギャラリーもまだいったことないのですが。
私は石の彫刻なら光島さんたちにも鑑賞してもらえるとはじめて野外彫刻作品出した時、光島さんにさわってみてもらいましたこと思い出しました。
 頼さんは東京にいらしたのかな。そして今もよく上京しているようですね。いつもいろいろアンテナたてて行動しているのですごいですね。ありがとう。
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