ルノワール+ルノワール展 京都近代美術館
中学生になったときぐらいか、友人と愛知県立美術館で印象派展みたいなのかでルノワールの作品にであった。
それまでは絵はすきでも商売人の家だったし、親に美術館なんてとこつれていってもらったことなかったし、楽しみは近所のガラス屋さん(額縁屋でもあり)においてあった、たくさんの絵の複製画の中からすきなのを選んで1枚1枚少しづつコレクションしてスケッチブックにスクラップして自分で画集みたいなのを作ることだった。
そして、 はじめて名古屋でみた本物の油絵
ルノワールの裸婦
その豊かな暖かな色彩には釘付けになったことをおぼえている。
が、高校から美大にいくようになってなんだかルノワールがすき・・なんていえないような・・
いつしか離れていった。
今回のルノワール展が息子の映像作家ジャン・ルノワールとの合同の展覧会とでもいうのか、2人の作品がならんでいる。
カタログは重そうで買わなかったけど ちいさなこども向きに、わかりやすく解説してある本
「愛と芸術の人生」オーギュスト・とジャン・ルノワール こども手帳 700円を購入
展覧会はルノワールの絵画と関連する息子ジャンの映画作品が無声映画のように流れているが・・・
驚いたことに主題から、光の捉え方、構成すべてに父の影響というか、まるで、ルノワールの絵がストリーを持って動いているかの様だった。
好きな作品に「ぶらんこ」があるが、この光を印象派の特徴の斑点状に表現する技法がきわだっている。
森の木漏れ日が地面から画面全体にあふれている。私はこの人物よりもその周りのムラサキに影を表わした地面の木漏れ日の表現に感激、生き生きとした空間が現れていることに。
そして、その横に息子ジャンの映画の「ピクニック」が
そこには絵と同じような大の大人たちが何人かでまるでこどものようにブランコを楽しんでいる様子が・・・現代では考えられないような設定。
豊かな時代だったんだなあと・・・
でも驚いたことにほとんどすべてというぐらいいろいろな作品を息子が映画にしているのだ。
こんなにも父親に影響されるものだろうかと・・・それを素直に表現していることに驚いた。
ルノワールのあったかな色彩、豊かな光の空間・・
それは、現実のルノワールの親子関係、家族愛、そのものかもしれない。
展覧会は姪が来た時一緒に行ったけど7月21日まで京都近代美術館でやっている。実はこのブランコの女の人と同じ格好をしているリカちゃん人形があるようなのだがショップもすごい人で又あとで行こうと思っていて忘れた。
ちょっとそのリカちゃん人形は拝みたかったなあ。
by nobukoueda | 2008-06-25 21:10 | 展覧会 | Trackback | Comments(2)
そうですね。学生時代はルノワールがすきなんていったら・・小馬鹿にされる感じでしたね。モネやセザンヌは論理的にも取り上げられいろいろ解釈される対象でしたが。そう、思えば印象派のした仕事は本当に偉大でしたね。
過去からまなぶことは山ほどあるのに
ついつい目先の変わったものに目がいってしまう^^;