カダケスを想う日

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仕事前に少し時間あったので久しぶりに図書館に行ったら、北川健次さんの本を見つける。北川さんは有名な銅版画家ですが、本も出されていたのかと、モナリザのことが直ぐに読みたいわけではなかったが昨夜ゆっくり扉を開けてみたら、目次二項目は
停止する永遠の正午ーカダケス
と、あるではないか。
モナリザは置いておいて直ぐにそちらから読み始めて、あのダリのポルトリガトの美術館にいくまでの様子とか
教会のことなどカダケスの街の表現が鮮明に呼び起こされる。まるで詩的な映像をみているほどリアルで、小説家とか文章で表現できるとはこういうことかと。
ダリとピカソが一時期交流あったことは知られているがダリが幼い頃ピカソもカダケスを訪れてそこでキュビズムの作品を幾つか描いていること、そして、その後あのマルセル デュシャンもカダケスに滞在して、あの遺作の作品がカダケスのドアやレンガでできていることなど
とても興味深い話だった。
くしくも 昨日はカダケスから届き物が
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昨年カダケスでの展覧会中、もう一つカダケスで開催されていた版画展にも出していてそのカタログが作品とともに送られたのでした。
再びカダケスのあのなんとも言えない磁場を感じる地のことを北川さんのエッセイを通して再認識。
カダケスのある早朝、見つけた海辺へ向かう細い道の古びた家の塀の穴から覗いた世界があのデュシャンの遺作のレプリカを覗いたときのあの感覚と同じようだったのだと。
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カダケスを想った一日だった。

by nobukoueda | 2015-02-20 11:42 | | Trackback | Comments(4)

Commented at 2015-02-23 14:28
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nobukoueda at 2015-02-23 15:36
カギコメさま〜
いつもありがとうございます。またそちらにおうかがいしますね。
楽しみ〜
Commented by YuccaR at 2015-02-24 08:23
時間を超えて更に深まるカダケスとの縁ですね。
美しいばかりの避暑地ではなく、何か魂も籠っているのですね。ノブコさんのお仕事にも表れてきますね、きっと。
(パソコン何とか使えるようになり、コメント遅れました。)
Commented by nobukoueda at 2015-02-24 11:22
YuccaRさま〜
パソコンよかったですね。
カダケスのこともっと勉強していったらもっと深く理解できたかもですが
この本のカダケスのところは本当にリアルにあのスケッチした場所への道やダリの美術館への細い道など思い出しました。
やはりカダケスには芸術家たちを惹きつける気流があるように思いますね。
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