棟方志功展 ポストカード
津軽海峡の棚 1965年 棟方板画美術館蔵
何とか展覧会間に合うようにいってきて、買ってきたポストカード。
棟方カラーの版画の代表的な作品
湧然する女者達々(没然の棚) 1953年 棟方板画美術館蔵
こちらの作品は同じような構図で3人が逆になっているものと2点ならんでいた。
先のものより10年以上も前のものだったが私はこちらの作品になにか惹かれるものあった。
白黒の木版の世界もよいが、棟方の色はねぶたの色
彩色はいつも紙の裏から彩色していたらしい、そこに平面的な版画の画面に奥行きの空間が感じられるのかもしれない。単純な赤と青の色からにじみ出る紫の世界が私の見る目を惹きつけるのかもしれない。
しかし、棟方版画のどこからも
感謝、喜び、祈り
があふれんばかりに伝わってくた。
いくつかの版の中に棟方自身の自画像もありだが、その横にちょこんとたたずむ夫人の姿がほほえましかった。版の隅に夫人の手だけがそえられている版もあり。
彫り続けるものすごいエネルギーもしかりだが
その横に妻、家族への深い愛、感謝の心を・・
うれしい作品達であった。
by nobukoueda | 2010-09-29 10:51 | 展覧会 | Trackback | Comments(6)
ちょうどご本人が来廊されて、カタログに志の一文字を書いていただきました。
小柄な方でしたが、にこにこと人懐っこく気持ちの良い方でありました…
そんなことをちょっと思い出しました。
白黒も鮮やかな彩色もどちらもいいですねぇ。
棟方さんの色はねぶたの色、本当にそうだと思います。
本人に会われたとはすごいですね。私も小学生のとき山下清さんの個展会場でお会いしてポストカードに(カタログではなかった~)サインしてもらったことあったのよん(自慢?^^;)
棟方さんはほんとに実直で優しいお人のような~、あのメガネだったのかしら・・・
ベネチアビエンナーレに出品した作品とか、とても大きな作品がきてましたよ。
そう、この真ん中のが2点対であったのですが大きな作品だったし、線が震えるような躍動感あって私もとてもよかったとおもったのでした。
四条の大丸でやってたけど、残念ながら27日で最後でしたが他に巡回するとおもうのですけど、大阪かしら。
作品は画面からはみ出さんばかりに大きく描いてるけどご本人は小柄だったのね~
しかし、すごい交友関係、その時代のすごい人と皆知り合いだったような。
「僕、作品作ってるとき、鬼になってると思うの」とおっしゃる通り、鬼気迫るものがあったのを覚えてます
と、どうじに、なんか可愛らしさもあったり…
今年秋田でも展覧会あったみたいですが、見れませんでした(汗)
そうそう、私はテレビで棟方さんが目を版木にくっつけて無心に彫っている姿を記憶しています。確かにすごい気迫にみちていましたよね。
でもあのメガネから覗くお顔がほんとチャーミングでした~
津軽出身とのこと、東北方面ではよくあるんでしょうね。私もまとまってこんなにたくさんの作品見たのははじめてかも・・でした。